テーマ別回文 〜 第20回

第20回のお題

天気

 大変、お待たせしました。第20回のお題は、天気です!この冬は全国的に記録的な大雪になって、いつも以上に気象情報が気になりましたね。天気の分類はいくつかの方式があるみたいですが、Wikipedia理科年表のページなどを参考にして、日本式天気記号として使用されている下記の21種類としました。こんなにいろいろあるんですね。知らなかった〜。
 アイコンはWikipediaに掲載のもので、パブリックドメインとの記載がありますので使用させていただきます。
 〜 快晴、晴れ、曇り、煙霧、ちり煙霧、砂じんあらし、地吹雪、霧、霧雨、雨、
雨強し、にわか雨、みぞれ、雪、雪強し、にわか雪、あられ、ひょう、雷、雷強し、天気不明 〜

完成しました!(2014/7/27

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天気不明

明るい境目付近、天気不明。傘、要るかあ?
(あかるいさかいめふきんてんきふめいかさいるかあ)
最後は、天気不明です。天気が観測できなかったり、観測されなかったり、気象庁に報告されなかった場合に使われるそうです。てっきり、晴れなのか雨なのか判断のつかない天気のことかと思ってしまいました。最近、そんな不安定な天気が多くないでしょうか?回文は、そのような(間違ってはいますが)分かりやすいイメージのほうの「天気不明」で、晴れと雨の境目で傘を差そうかどうか迷っている様子です。(2014/7/27)

雷強し

では、雷強しでしょ。釣りな、三河で。
(ではかみなりつよしでしょつりなみかわで)
「過去10分以内に地上への落雷を伴う強い雷電があった状態」を表す、雷強しです。強い雷電とは、かなり怖そうですね。回文はやや難易度高かった感じですが、雷が強い三河で釣りをするという意味ではなく、「この辺は雷が強いから、安全な三河に行って釣りをしてね」と解釈してください。(2014/7/20)



来ていたぜ。雷より波風、大敵。
(きていたぜかみなりよりなみかぜたいてき)
今度は雷です。「過去10分以内に、雷電または雷鳴があった状態」だそうです。いまいち説明になっていない気もしますが…雷という言葉の定義ではなく、天気としての説明なのでこうなっているんでしょうね。回文は、雷と強い波風という大変な状況のようですが、雷に打たれる心配よりは波風の被害のほうが怖いというのはあるかもしれません。(2014/7/13)

ひょう

だんな、ひょうよけようよ。避難だ。
(だんなひょうよけようよひなんだ)
「直径5mm以上の氷滴」になりまして、ひょう(雹)です。この6月には、東京で大量のひょうが降って話題になりました。ひょうも大きいと1cm以上のものも存在するようで、ここまで来ると被害が心配です。ぶつからないよう避けるのが無難ですね。(2014/7/6)

あられ

彼ら当たった、あられか。
(かれらあたったあられか)
あられになりました。「直径5mm未満の氷滴が降っている状態」をあられ(霰)と言い、5mm以上の氷滴はひょう(雹)と言うそうです(次回に控えています)。5mm未満のあられなら当たっても大丈夫そうですが、大きなひょうに当たるのは避けたいですね。(2014/6/29)

にわか雪

にわか雪から、ひとひらか。消ゆ、川に。
(にわかゆきからひとひらかきゆかわに)
お次は、にわか雪。「降水がしゅう雪性であって、地域的に散発する一過性の雪」のことで、しゅう雪とは「対流性の雲から降る雪」だそうです。回文はシンプルに「にわか雪が消ゆ、川に。」でも良かったのですが、少し長くしました。句切れから五七五には見えませんが、七文字追加しています。(2014/6/22)

雪強し

都会覆う、雪強し。欲求多いかと。
(とかいおおうゆきつよしよっきゅうおおいかと)
雪が強く降っている状態(そのまま)」の雪強しです。どうしても今年の冬のイメージになってしまいますが、外出もままならなくて、不便な思いをしたこともあったかと思います。都会の人は大雪に慣れていないので、余計に大変なのかもしれません。(2014/6/15)



だけど休暇使う、雪解けだ。
(だけどきゅうかつかうゆきどけだ)
まったく季節外れですが、天気は雪になりました。「結晶状態の氷滴が降っている状態」だそうです。このページの初めにも書いたように、この前の冬は大雪でした。慣れない雪かきをした方も多いのではないでしょうか。回文では「雪が降るのはうれしかったんだけど、休みの日を雪かきに費やして大変だったな〜。」という回想をしてみました。(2014/6/8)

みぞれ

兄さん。これぞ、みぞれ。混載に
(にいさんこれぞみぞれこんさいに)
次は、みぞれです。「雨と雪が混ざった降水」ということになります。雨から雪に変わる時、降ったりもしますね。雨と雪の混載した降水ということで、こんな回文です。(2014/6/1)

にわか雨

だめ。あー、川にもにわか雨だ。
(だめあーかわにもにわかあめだ)
おなじみのにわか雨になりました。「降水が地域的に散発する一過性の雨」を言います。回文は難しくてあまり出来は良くないですが、川にいたので、にわか雨が来ても濡れるしかないという状況を表現しています。(2014/5/25)

雨強し

昨日雨強し。場所、詰め合う軒。
(きのうあめつよしばしょつめあうのき)
雨強しは、「一時間に15ミリ以上の雨が降る状態」だそうです。「強し」と形容詞的になっているのが、何だか面白いですね。回文は、軒先に雨宿りする人々の様子を表しています。(2014/5/18)



この雨よ。清め、あの子。
(このあめよきよめあのこ)
久しぶりにおなじみの天気で、雨となりました。「直径0.5mm以上の水滴が降っている状態」、つまり霧雨以外の降水ですね。「今日は雨かよ〜」と、どちらかというとネガティブにとらえがちな天気ですが、ここではポジティブに、悪い物を洗い流す雨のイメージにしてみました。(2014/5/11)

霧雨


夜。乙女去り、霧雨通るよ。
(よるおとめさりきりさめとおるよ)
だんだん雨に近づいてきまして、次は霧雨です。「雨滴の直径が0.5mm以下の雨」となります。霧に引き続いて、幻想的な感じが似合います。回文は、別れの場面でしょうか?(2014/5/4)



けふより霧と一人きり、夜更け。
(けふよりきりとひとりきりよふけ)
比較的落ち着いた天気に変わり、霧となりました。「微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」を言うそうです。霧というと、「夜霧の街にたたずむ男」みたいな渋くてかっこいいイメージがあります。回文でもそんな世界観を表現してみました。(2014/4/27)

地吹雪

固き意志。若き武夫、地吹雪かわし、生きたか。
(かたきいしわかきぶふじふぶきかわしいきたか)
今度は地吹雪です、大変な天気が続いてます…。「積雪した雪が、強い風によって空中に舞い上げられて、視界が損なわれている気象状態」です。難易度高いので「武夫=武士、軍人」という語を使いました。内容は、八甲田山の行軍を何となくイメージしています。(2014/4/20)

砂じんあらし

海外、砂じんあらしかしら。案じ、災害か。
(かいがいさじんあらしかしらあんじさいがいか)
だんだん尋常ではない天気になってきまして、砂じんあらしです。「塵や砂が強風により激しく吹き上げられ、上空高くに舞い上がる気象現象」のことで、簡単に言うと砂嵐ですね。砂漠ではありそうですが、日本ではめったにない天気でしょうね。回文は、海外の砂じんあらしが災害になりはしないかと心配している様子です。(2014/4/13)

ちり煙霧

ムーンへ離着陸や。ちり煙霧。
(むーんへりちゃくりくやちりえんむ)
煙霧から、ちり煙霧になりました。「煙霧のうち、塵や砂ぼこり、火山灰などの小さな粒子が風で飛ばされ、空気中に浮遊した状態」を指すそうです。そうすると、黄砂もちり煙霧の一種ということになりますね。「黄砂は煙霧ではない」という説はどうやら正しくなさそうです(前回の解説を修正しました…)。回文は難易度高いので、相変わらず月に行くロケットの話で、今度はちり煙霧なのにみごと離着陸に成功しました。(2014/4/6)

煙霧

ムーンへ行く二機、行きにくい煙霧。
(むーんへいくにきいきにくいえんむ)
お次は、煙霧です。急になじみの薄い天気に変わりましたが、「肉眼では見えないごく小さい乾いた粒子が大気中に浮遊し、視程が10キロ未満の状態」を言うそうです。昨年2013年の3月、関東で空が黄色っぽくなり視界が悪くなった日がありましたが、あれが煙霧です。回文は、見通しが悪いので月に行きにくい二機のロケットの話(SF?)になりました。(2014/3/30)

曇り

いかなる曇りよりもクールな会。
(いかなるくもりよりもくーるなかい)
雲が多くなり、曇りになりました。「雲量が9割以上、かつ降水現象がない状態」を指します。いろいろな方向の内容で作れそうだったのですが意外にも難航し、やや変化球の回文になりました。ジブリの「おもひでぽろぽろ」という映画で、「雨の日とくもりと晴れと、どれが一番好き?」「くもり。」「おんなじだ!」みたいなシーンがあるんですが、そのせいか曇りには何となくカッコいいイメージがあります。そんな曇りよりもクールな会があるそうです…。(2014/3/23)

晴れ

この子と俺は晴れ男の子。
(このことおれははれおとこのこ)
次は、晴れですね。前回からの流れで説明すると、「雲量(うんりょう)が2割以上8割以下の状態」になります。回文は天気ではなくて晴れ男の話になっています。「子と俺は晴れ男。」だけでもよいのですが、何かリズムがよかったので上の通りになりました。この子と自分(俺)と晴れ男の3者の関係が謎な感じです。晴れ男の子はやはり晴れ男なのでしょうか?(2014/3/16)

快晴

快晴なのも、雲のないせいか。
(かいせいなのもくものないせいか)
初めは快晴です。正しくは「空全体に対して、雲の占める割合(雲量)が1割以下の状態の天気」ということで、雲がほとんどない晴れのことをさします。回文は、この快晴の定義にきわめて忠実な内容となりました。(2014/3/9)


区切り線

第1回:「山手線」 第2回:「サザエさん」 第3回:「オーケストラ」
第4回:「都道府県」 第5回:「おでん」 第6回:「教科」
第7回:「球団」 第8回:「ドラえもん」 第9回:「ハンバーガー」
第10回:「星座」 第11回:「お酒」 第12回:「新幹線」
第13回:「EU加盟国」 第14回:「干支」 第15回:「県庁所在地」
第16回:「夏季オリンピック」
 第17回:「ラーメン」 第18回:「テーブルゲーム」
第19回:「運動会」 第20回:「天気」

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